①おのめぐみのプロフィール

Sashaの作品は革職人が作ります。

女子美術大学付属高等学校、女子美術短期大学テキスタイル科にて油絵・色彩学・図学・染織を学ぶ。

バイク乗りのための頑丈な財布・鞄等を趣味で製作するようになり、その後、本格的に革の手縫いの技術を身につけるべく、吉祥寺のかばん屋FILLYに入門。独立後、製作を続けながらフジイ鞄教室にて3年間学ぶ。

1993年に犬と暮らしはじめ、世の中にはデザイン重視の物ばかりで納得できる丈夫な首輪やリードが売られていないことに疑問を持ち、自分の犬の物を自身で制作。やがて頼まれて友人の犬の物も作るようになる。いつしか口コミで全国に広がり、1998年に屋号を「革工房アトリエサーシャ」として犬具中心に活動を展開。

2003年 東京・三鷹にSHOP OPEN

2007年 現在地に拠点を移し ギャラリー兼アトリエとして製作スタイルを変更し現在に至る。

②ポリシー

ポリシー① 採寸と打ち合わせ

犬の首輪とひとことで言っても、首の皮のたるみや毛量により、同じ体重・犬種であってもサイズは違います。人間のベルトと形は同じであっても、つきまとう危険はまったく別の物です。
そのため、サーシャでは首輪製作の前に必ず「採寸」「打ち合わせ」をします。(お客様によるメジャーでの採寸をもとにした製作や、現在使用中の首輪のサイズに合わせての製作はできません)これが私の一番のこだわりです。
→採寸に関してはこちら

愛犬をお連れいただき、実際にお会いしてから製作するよう努力してきましたが、現在では充分な製作時間をいただくため、また遠方の方とお会いすることが現実的に難しいために、写真をいただくことにしています。その子の全体の雰囲気(特に目の色)からイメージして、似合う色・デザイン等をご提案いたします。

それぞれの犬に適した犬具を製作するために、把握しなければならない点がいくつかあります。

  • 犬種・性別による骨格や体質の違い
  • 飼主との関係、生活スタイル
  • トレーニングの程度、日々の散歩のしかた
  • 性格、くせ
サーシャでは、今までに数多くの犬具を製作してきた経験をもとに、打ち合わせをしながら確かな犬具を作っていきたいと思っています。

ポリシー② ワンホール

基本的にジャストサイズでワンホールの首輪を作るようにしています。 その理由は3つあります。

  • たくさんの穴をあけると革が伸びやすくなる。
  • 飼主以外の人が首輪をつける場合に、間違った穴にピンを差し込んでしまう恐れがある。
  • 使う穴によって、首輪の先端が足りなかったり余ってしまったりという不都合が生じる。
ただし、体重の変化が激しい犬、季節によって首周りに変化がある犬の場合は、3ホールまでは考慮いたします。

ポリシー③ シンプルなデザイン

デザイン重視のたくさんの飾りつけ...本当に必要でしょうか?
場合によっては、飾りがせっかくの首輪やリードを傷めてしまうことがあります。作品により力がかかる部分がまったく異なりますので、強度を損ねる飾りつけはお断りすることがあります。

「できるだけシンプルなものを作りたい」――これが私のポリシーです。

ポリシー④ 素材

素材にはとことんこだわります。 たくさんの力の強い犬たちをモニターに、さまざまな素材で繰り返し試作し、現在の革や糸にたどり着きました。

革→犬具には丈夫な牛革の背中部分のみを使用。
現在、供給量が極端に少なく、またタンナー(なめし職人)が限られているために、とても稀少な革になっています。その中でも1枚1枚自分の目で見て選ぶようにしています。
強度にこだわるため、長年この牛革のみで「1枚革の犬具」を製作しつづけています。「中に芯を入れる丸縫い」「革を合わせてミシンでステッチを入れる合わせ縫い」はいたしません。

糸→首輪にかかる力とリードにかかる力は違うため、使う糸も違います。

Sashaが厳選する頑丈な牛革は、なじむまでに時間がかかり、使い込むほどにしなやかになります。その革を耐久性バツグンの糸で縫い上げたSashaの作品は、あなたの犬の激しい運動をしっかりホールドすることでしょう。

ポリシー⑤ 手仕事

  1. 革のCUT


  2. 皮漉き


  3. かんながけ


  4. 染色


  5. 乾燥


  6. みがき


  7. 穴あけ


  8. 手縫い


  9. 仕上げ


革の手縫いという作業は、上糸・下糸を絡ませて縫うミシン縫いとは糸の通し方が違います。 1本の糸の両端に針をつけ、両手を使って強く締めつけていく、これを繰り返す力と時間のいる作業です。
ときには1.5センチ以上になる分厚い革に針を通し、ペンチで引き抜き、手で締める作業には、ミシンの何十倍もの時間がかかります。
そうまでして手縫いにこだわる理由としては、

  • 1つの縫い目が万が一切れても隣の縫い目に伝染しないからです。ミシン目はほつれるとすべての縫い目にあっという間にひびきます。犬具ではそれは許されないことです。
  • メンテナンスを繰り返しても革の傷みが最小限に抑えられるからです。ミシン、あるいはカシメで製作した物もメンテナンスはできますが、手で一目一目縫った作品は傷み方がずいぶん違うのです。いつまでも長く使っていただきたいという思いから、力と時間をかけても手縫いにこだわります。



Sashaはトータルでの犬具を考えて、すべて手仕事で完成させていますので、他メーカーの首輪やリードのメンテナンス・お直しはお断りしています。理由は「トータルでの責任を持つことができない」からです。
犬と暮らし、互いに幸せな関係を続けていくために欠かせない「大切なこと」がいくつかあります
健康管理、しつけ、その子に合った食事選び。
その「大切なこと」の中に、犬と飼主をつなぐ命綱、犬具へのこだわりを加えていただければ嬉しく思います。